風 景

秋 田


 入道埼灯台


   訪問日


 2015年 8月


詳 細


 秋田県 男鹿市にある灯台です。
 東北地方で本州から日本海へ大きく飛び出した男鹿半島の北端、入道崎の突端に立っています。
 コンクリート造で、レンズは第3等フレネルレンズ、単閃白光 毎15秒に1閃光。
 光度53万カンデラ、光達距離20海里(約37km)、塔高27.92m、灯火標高57mとなっています。
 日本の灯台50選に選ばれています。灯台に登る事ができる参観灯台でもあります。


 1898年(明治31年)初点で、当時は白色六角形の鉄造、石油四重芯灯を使用した光度22000燭の灯台でした。
 燭(しょく:c)とは現在、光度のSI単位であるカンデラ(cd)の前に使われていた単位で、1燭=蝋燭1本分の光度を表しています。
 1燭=1.0067カンデラなので、ほぼ同等であります。カンデラが燭に近づく様に元々作られているためです。
 
 1914年(大正3年)に同じ石油灯ですが蒸発白熱灯に改良され、1938年(昭和13年)電化に伴い26万燭となりました。
 1951年(昭和26年)に老朽化した鉄造灯台をコンクリート造に改築されました。
 この時に現在と同じ白地に黒横帯3本の塗装となりました。
 
 1972年(昭和47年)に無人化。翌年、北北西1.1kmにある水島に設置されている標柱を照らす照射灯が設置されました。
 1992年(平成4年)に中波無線標識局を、2007年(平成19年)に無線方位信号所(レーマークビーコン)をそれぞれ廃止し、
 電波灯台としての役目を終えました。
 

 北緯40度線上にある日本海側の灯台で、同じく太平洋側には陸中黒埼灯台があります。
 入道埼周辺は開発されておらず、数件の土産物屋と宿泊施設があるだけとなっています。


行き方


 秋田市内より国道7号線を北上します。
 秋田自動車道 昭和男鹿半島IC 付近で国道101号線へ入り男鹿市方面へ東進します。
 県道56号線・59号線のどちらからでも入道崎へ行けますが、南側の県道59号線が景色も良くおススメです。






全景。
灯台周辺はひらけており、草むらが広がっています。




海に向かって続く道。




北緯40度のモニュメント。
















後方にも続いています。
一番遠くの石が北緯40度ラインだそうです。




スリットが入っています。
このラインは北緯40度ラインではありません。




灯台と。
入道崎で一番多い構図だと思います。








岬の方へ。




太陽を背にした灯台。








岬から振り返って。
灯台は内陸寄りになっています。




入道崎。




無人島である水島。
島というより岩礁といった雰囲気。




水島に建てられている標柱。
灯台に併設された照射灯から照らされます。








突端には祠があります。




お店が開く前に行くと観光客もまばらで、のんびりと散策できます。




















灯台は白黒のツートンです。




中央の小窓が水島の標柱を照らす照射灯。




灯台はフレネルレンズがしっくりきます。




晴れた日は風が心地よく良い散歩道です。








岬からは観光船が出ています。




照射灯と反対面。
階段に沿って小窓がついています。




資料展示室。
灯台100周年を記念して1998年に開館しました。




























外の入り口に掲げられている銘盤。




奥の階段で登れます。
参観灯台ですが、冬季は閉鎖されています。




内側の入り口の銘盤。




どこの参観灯台もそうですが、階段には多くの写真が飾られています。




親切ですが、あまり知りたくない場合もあります・・・




灯室が見えてきます。




照射灯。
囲い等がなくオープンです。




水銀槽式回転機械。
フレネルレンズは重量があるので、大抵この機械で回っています。




端に小さな電動機が取付けられています。




灯台の外へ。








土産物屋。
















灯台の足元。




海までけっこう距離があります。








資料展示室。
入道埼灯台とほぼ同じ大きさの第3等フレネルレンズが展示されています。
青森県にある艫作埼(へなしさき)灯台で、1997年まで使用されていました。




分銅を使用していた頃のワイヤー?
内部の機械も見る事ができます。




後付けされた電動機。
展示されてもなおレンズを回し続けています。












こちらもよくある構図。












境界柱。
















ここからは入道崎への道のりです。
男鹿半島入り口にある道の駅に立っている「なまはげ」








県道59号線にあるつづら折れ。
海岸には水族館があります。








時間は掛かりますが、南側の県道59号線からがおススメです。




遠くに入道埼灯台が見えてきます。
















夕陽も大変綺麗との事ですので、秋田方面へ行かれた際は訪れてみるのもいいかと思います。






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